○コバルトブルーの南洋が育てた 華やかな白蝶真珠
大粒で圧倒的な存在感が魅力の白蝶真珠は、暖かな南洋育ち。
母貝によってゴールド系、シルバー系の2種類の輝きがあります。
大ぶりで華やかな真珠を生み出すシロチョウ貝は、貝殻自体の真珠層も美しく、工芸品や装飾品として、古くから珍重されてきました。生息地域は、オーストラリア近海とインドネシア、フィリピン近海の狭い地域に限定されています。
真珠養殖に使用されるシロチョウ貝には、真珠層縁が銀白色で「シルバーリップ」と呼ばれるものと、黄色で「ゴールドリップ」と呼ばれるものがあり、この違いが養殖される真珠の色に大きく影響します。オーストラリアではシルバーリップが主流のためホワイト系の真珠が多く、インドネシア・フィリピンではゴールドリップが主流のためクリームやイエロー、ゴールデンなど黄色系の真珠が多く採取されます。養殖期間は、地域によって多少異なり、オーストラリアで24ヶ月間、インドネシア・フィリピンで18~24ヶ月間。真珠を取り出すために海水から揚げる時期は、オーストラリアでは南半球の冬にあたる6~8月に行われますが、フィリピンでは特に決まっておらず、随時行われます。黒蝶真珠同様に、一度真珠を取り出してから、再び核を入れて大珠を作る製法が行われていますが、2回目は真珠の色を決めるピースを挿入しないので、様々な色の真珠が出来上がります。
真っ青な海で健やかに育った白蝶真珠には、まぶしい太陽や果てしなく広がる大地のような、明るく大らかな雰囲気があり、身につける人を元気にしてくれそうです。
●白蝶真珠● | | 大ぶりなシロチョウ貝から採れるため、アコヤ真珠よりも大粒。さらに、暖かい海で育つため、光に透かしても核が見えないほど巻きが厚いのが特徴。色は大きくシルバー系とゴールド系に分けられ、中でも「茶金」と呼ばれる深みのあるゴールドカラーは珍重される。重厚で格調高いテリと澄んだ色彩を持つものが良質。 |
●母貝● | | シロチョウ貝 |
●採取地● | | オーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマー |
●サイズ● | | 約7~20mm |
●形● | | ラウンド、セミラウンド、オーバル、ドロップ、ボタン、セミバロック、バロック、サークルなど |
●色● | | ホワイト(含ホワイトピンク)、シルバー(含シルバーピンク、シルバーブルー)、クリーム、ゴールド、ファンシーなど |