真珠用語集
これだけは知っておきたいパール用語集
【母貝】【核】
【核入れ】
【浜揚げ】
【巻き】
【テリ】
【キズ】
【花珠】
【ピース】
【真珠層】
【採苗】
【シード】
【マベ】
【ケシ】
【ブリスター】
【匁(もんめ)】
【ノット】
【グラデーション】
【ユニフォーム】
【漂白】
【連組み】
【母貝】
養殖に使われる真珠貝のこと。海洋産では、主にアコヤ貝、クロチョウ貝、シロチョウ貝、マベ貝、アワビ貝などがあります。淡水産では、イケチョウ貝、ヒレイケチョウ貝、カラス貝が代表的。この母貝の違いが真珠の個性を生みます。
【核】
養殖時に、真珠のもととして真珠貝の中に入れるもの。こうした核を持つ真珠を有核真珠と呼びます。真珠の中には、天然真珠や淡水真珠のように、核を持たないでできる無核真珠もあります。
【核入れ】
母貝に核とピースを入れる作業。真珠養殖の中で一番重要です。核入れの技術によっても、真珠の出来が大きく左右されます。
【浜揚げ】
養殖された真珠を母貝から取り出すこと。日本のアコヤ真珠の浜揚げは、色やテリの良くなる12月~翌年2月にかけて行われます。
【巻き】
核を取り巻く真珠層の厚さ。巻きは、養殖期間が長いと厚くなる傾向にあります。巻きが厚いと大きなサイズになりますが、整った球体は少なくなります。
【テリ】
真珠が反射する光の質。真珠層の表面構造と層の厚さや均一さ、光透過性によって左右されます。表面が滑らかで、かつ真珠層の構造が規則正しい場合に、真珠特有の美しいテリが生まれます。
【キズ】
キズの数や大きさ、種類、位置によって真珠の品質に大きな影響を与えます。キズは養殖中にできる天然キズと加工・取り扱いによってできる加工キズがあります。
【花珠】
養殖真珠の中で、キズが少なく、形、巻き、テリ、色の良い高品質なものをいいますが、明確な基準などは特にありません。
【ピース】
貝の外套膜の細胞をカットした細胞断片。ピースを核と一緒に母貝に移植すると、増殖して真珠袋となって真珠質を分泌します。ピースは、真珠の色に大きな影響を与えるといわれています。
【真珠層】
アラゴナイトと呼ばれる炭酸カルシウムの結晶と、コンキオリンと呼ばれる硬タンパク質が積み重なってできた層。真珠特有の輝きを生む重要な部分。
【採苗】
真珠の母貝となる稚貝を採取すること。自然に受精したものを採取する天然採苗、人工的に受精させる人工採苗があります。
【シード】
天然で小粒の無核真珠のことで、淡水産・海洋産を問わず、約2mm以下のものを指します。養殖開始以前は、シードパールを使用した繊細なデザインのジュエリーが数多く作られました。
【マベ】
真珠を作る母貝のひとつ。このマベ貝からできる真珠をマベ真珠といいます。マベは構造上、真円真珠を作るのが難しく、半円真珠が主流です。そのほか、母貝にかかわらず、半形の真珠をマベと呼ぶことがあります。
【ケシ】
養殖真珠の副産物として採取される無核の海洋真珠。以前は、アコヤ貝から採れる小粒の無核真珠を指しましたが、現在は広く無核真珠に用います。
【ブリスター】
貝の内側にコブのように作られる真珠。中国の仏像真珠やマベ半形真珠がこれにあたります。偶然異物が混入してできる天然のブリスターもあります。
【匁(もんめ)】
真珠の目方を表す国際単位。真珠の養殖が日本から始まったため、日本古来の単位が国際的に使われています。1匁=3.75g。一般には使いませんが、生産者が売るときや商取引で使用されます。
【ノット】
ネックレスの糸が切れて、真珠がバラバラになるのを防ぐため、珠と珠の間に入れる結び目のこと。端からいくつかの珠の間に作られる場合があります。
【グラデーション】
ネックレスの中央にもっとも大きな真珠を置き、その左右が対象となるように、後ろへ向かって次第に小さくしていく組み方。1950~60年代に人気のあったデザインです。
【ユニフォーム】
珠サイズの差を0.5mm以内にして連組みされたネックレス。ほぼ等しい大きさの珠が並ぶデザインで、現在一番多く見られるタイプです。
【連組み】
「連台」と呼ばれる溝のある木製のトレーの上で、両穴珠のサイズ、形、巻き、キズ、色、テリなどの品質をそろえたものを並べ、糸を通してネックレスに仕上げることをいいます。
【漂白】
過酸化水素水などを用いて、真珠に含まれるシミや色素を漂白して真珠の美しさを引き出す処理。この漂白がていねいに処理されていないと、時間が経ったときに変色しやすくなります。